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女子3×3世界最高峰で日本が戦ってきた歴史…「FIBA 3×3 ウィメンズシリーズ」の世界

2026年7月8日

「FIBA 3×3 ウィメンズシリーズ 東京ストップ 2026」が、8月1日(土)・2日(日)の2日間、国立代々木競技場 第二体育館で開催されます。日本開催は、実に7年ぶり。「ウィメンズシリーズ」という名称に聞きなれない方もいるかもしれません。女子の3×3世界最高峰として注目を集める舞台は、どんな大会なのか。挑戦の歴史とともに紹介します。

ウィメンズシリーズはオリンピックへの道を切り拓く舞台

FIBA(国際バスケットボール連盟)が主催する「FIBA 3×3 ウィメンズシリーズ」(以下3x3WS)は、女子3×3の国際ツアー大会です。2019年に創設され、各国代表チームやクラブチームが世界各地で開催されるストップと呼ばれるレギュラーシーズンの大会を戦い、ツアー順位の上位チームが進出するファイナルで年間王者が決まります。2026シーズンは、世界24都市でストップが実施され、9月5日、6日に中国・上海でファイナルを迎えます。

この大会が注目を集める理由は、世界最高峰の舞台であることはもちろん、オリンピックとの結びつきがあることも見逃せません。3×3では、大会によって選手が獲得できるポイントが定められている中、3x3WSの獲得ポイントは女子3×3の中で最高位の格付け。そのポイントはFIBAの3×3国別ランキングに反映され、ロサンゼルス2028オリンピックの出場権の一部は世界ランキングの上位チームに与えられる予定です。つまり、3x3WSはオリンピックへの道を切り拓く舞台でもあるのです。

今シーズンの3x3WSには、2年後のオリンピック出場を狙う3×3女子日本代表を筆頭に、コマーシャルチームと呼ばれるクラブチームの出場枠でWリーグを戦う三菱電機が初参戦。3×3女子日本代表の桂葵選手もアゼルバイジャンのコマーシャルチーム・Neftchi SOCAR(以下ネフチェ)に加入して、世界を転戦中です。桂選手の獲得ポイントは、日本の世界ランキングに反映されるため、チームは違えども彼女の奮闘はLAを目指す上で大きな力になっています。

日本代表は過去2度の優勝。クラブチームでZOOSらが挑戦した歴史

では、これまで日本勢は3x3WSでどんな奮闘を見せてきたのでしょうか。3×3女子日本代表は、2019年の3x3WS創設1シーズン目から果敢に挑んできた歴史があります(以下、選手名と所属先は大会当時)。

まず、中国・成都で開催された最初のストップ(2019年5月31日・6月1日)には、篠崎澪選手(富士通 レッドウェーブ)、内野智香英選手(同)、三好南穂選手(トヨタ自動車 アンテロープス)、奥山理々嘉選手(JX-ENEOS サンフラワーズ)の4人で挑み、2位という好成績を収めました。さらに同年8月の、中国・雄安で開催されたストップでは、U23カテゴリーにあたる3×3女子日本代表Bが初優勝。のちの東京2020オリンピックで3人制代表に選出された山本麻衣選手 (トヨタ自動車 アンテロープス)、西岡里紗選手 (三菱電機 コアラーズ)や、田中真美子選手 (富士通 レッドウェーブ)、宮下希保選手 (アイシン・エィ・ダブリュ ウィングス)が、大会史にJAPANの名を刻んだのです。

その後、代表チームは苦戦を強いられた時期もありましたが、2025年7月にインドネシア・ジャカルタで開催されたストップで優勝を勝ち取りました。年齢制限のない日本代表として、初の快挙です。予備予選からスタートし、7戦全勝で頂点に立つタフな戦いぶり。宮下希保選手(富士通 レッドウェーブ)がMVPに選ばれ、桂葵選手(トヨタ紡織 サンシャインラビッツ / ZOOS)、鶴見彩選手(MAURICE LACROIX)、高橋未来(アイシン ウィングス)ともにチャンピオンボードを掲げました。

一方で、2022年には3x3WSへ新たな扉が開いたのも、日本勢の転機になりました。3x3WSは当初、出場資格を各国代表チームに限っていましたが、同年よりコマーシャルチームの枠が新設され、クラブチームが世界に挑戦できるようになりました。

そして、この機会に手を挙げた一人が、桂選手でもあったのです。勤めていた会社を辞めて起業。ドイツ人選手との日独混成チーム「Düsseldorf ZOOS」(デュッセルドルフ ズーズ)を結成しました。現3×3女子日本代表ヘッドコーチを務める前田有香さんも選手として名を連ね、世界最高峰の舞台へ。初年度からファイナルで5位という見事な成績を収め、翌2023年には、アゼルバイジャンで開かれたバクーストップで初優勝。笑顔や嬉し涙が混じる桂選手や前田さんの姿が思い出されます。

また、コマーシャルチームとしては過去に日本からEXEWING(エグゼウイング/運営:クロススポーツマーケティング)が出場。2024年には、クラブチームのMaebashi Flowlish EXEが中国・廊坊ストップにチャレンジして準優勝を達成した場面もありました。現在、三菱電機で活躍する、高橋芙由子選手の3x3WSデビュー戦でもありました。

7年前にお台場で初のWS開催…誘致したのは、大神雄子さん

そんな選手たちの奮闘が続く中、国内での3x3WS開催がかつてあったことも大きな歴史です。2019年9月21日・22日、東京・お台場のMEGA WEB(現在閉館)を舞台とした「FIBA 3×3 ウィメンズシリーズ 東京大会 2019」のことです。大会を誘致したのは、女子バスケットボール界を支え続けている大神雄子さんでした。

当時、大神さんは東京2020オリンピックを目指す3×3女子日本代表のサポートコーチを務めていましたが、誘致の取り組みはご本人独自のもの(株式会社TOWING31として)。FIBAとのやり取りから準備、トランシーバーを持っての当日運営まで、様々なサポートを得て日本初開催にこぎつけ、代表強化、FIBAポイントの獲得、国内での3×3普及を叶えるため尽力しました。その現場でこんなコメントを、大神さんは残されています。

「東京オリンピックも目の前ですし、なんとかカタチにしたくて。今大会を誘致することで、いろいろな方に(3×3を)知ってもらえるチャンスができる。もちろん、オリンピックに向けての強化にもなる。選手たちがポイントを獲って、日本のランキングを上げて、自信を持って(3×3代表活動を終えたあとに)5人制のリーグに向かう。そういった意味もあって大会を誘致しました」

この大会には、日本から2チームが出場しています。3×3女子日本代表チームとして馬瓜 ステファニー選手(トヨタ自動車 アンテロープス)、三好南穂選手(同)、内野智香英選手、篠崎澪選手が出場して4位に。同U23日本代表チームとして挑んだ山本麻衣選手、東藤なな子選手(トヨタ紡織 サンシャインラビッツ)、関ななみ選手(日立ハイテク クーガーズ)、尾崎早弥子選手(東京羽田 ヴィッキーズ)は、3位に食い込みました。

両チームは優勝こそ届きませんでしたが、会場には数多くのファンや、代表選手の所属元であるWリーグのチームメイトが応援に駆けつけました。篠崎選手からは、感謝とオリンピックを目指す力強いコメントがあったことも思い出されます。

「たくさんの方の応援、バックアップ、支えがあるから私たちがこのようにプレーできていると思います。感謝の気持ちを持ちながら、それを結果につなげて(まだ出場権が無いため)東京オリンピックに出られるかは分かりませんが、東京オリンピックでも良い結果を残せるように自分たちは選ばれたメンバーとしてたくさんの人の思いを持って、東京まで準備していきたいと思います」

様々な歴史を経て世界最高峰の舞台は、今夏7年ぶりに日本へ帰ってきます。国立代々木競技場 第二体育館を舞台に、8月1日・2日に開催される「FIBA 3×3 ウィメンズシリーズ 東京ストップ 2026」には、日本から3×3女子日本代表、三菱電機に加えて、今年2月の3×3日本選手権を制したFLOWLISH GUNMAが“TAKASAKI”として出場します。また、ネフチェに所属する桂選手も、今大会に出場予定。海外挑戦でひと回り成長した姿が見られそうです。

代表の宮下選手へ、今春3x3WSの出場が始まった頃、夏の東京開催を尋ねたところ、楽しみにしている声が寄せられていました。海外遠征が多いだけに、母国でファンの声援を受けてプレーできる大会は、選手にとって大きな励みにもなるのです。

「本当に日本のファンの方の応援は、すごく熱いんです。(3×3日本代表としてパリオリンピック予選を)宇都宮で戦ったとき、最後の試合(ドイツ戦)は3人だったので、本当に体が動かなかったのですが、頑張れっていう声援や会場の雰囲気に助けられて、最後までやりきれました。だから(今回も)すごく楽しみです。8月にあるので、もっともっとチームを良くして、バチバチに(世界と)戦える試合を見せられるようにやっていきたいと思います」

今大会にはFIBA 3×3 ワールドカップを制した経験を持つアメリカやオランダなど強豪国も出場します。世界に挑む日本の3×3プレーヤーたちの活躍に、ぜひご期待ください。

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